2009年4月9日木曜日

MAYA MAXX

東京大学の姜教授は澱みなく、まるで水が流れるようにインタビューにお答えになる。しかも話しが分かりやすく、撮影しながら頷いてしまう。僕たちとは頭の構造が違うのだ。
もう一人、澱みなく次から次へと言葉を紡がれる人がおられる。


それはMAYA MAXXさん。
”人の意志は目に表れ、人の智力は言葉に出る”とは正にこの人のことであろう。描かれる絵も魅力的で、MAYA MAXXさんの色彩は心と直結しているに違いない。
いつも心に浮かぶのは、雑談の時に話されていた、女史が画家を志す動機となった時の風景。
事務所の本棚に置かれているこの絵をみるたびに、その風景を思いだす。それは決まってキラキラと光る、走っている自転車のスポーク、そのアップの映像。これがファーストカット!
続きはまたね。

2009年4月4日土曜日

アマルフィイの紋章。

イタリアのアマルフィイ。
海岸に沿った細い道をクネクネとナポリから車で2時間強。


ここの海岸の片隅で、
なんでも良い少しの仕事を得て、
小さなレモンの畑を手入れしながら、
ゆっくり暮らしていこうかな。
と熱い珈琲を飲みながら考えていた‥…ら。

え!撮影の始まり!

アルテミア。

「まだ生きてまんな〜」。時々、集金にくる保険屋さんが覗き込む以外、誰も見向きをしないオブザアイで生息する人間以外の生き物。


引っ越しの時に誇りだらけの飼育セットが出てきた。今も小さなガラス製の花瓶で元気に泳ぎ回っている。水が減ると「赤穂の塩」で適当な塩水を作って投入すると、次の日には小さなアルテミアが泳ぎ回っている。そんなことの繰り返しで手間入らず。


「オブザアイの宝物」に分類されるべきか少々悩むが、彼等にはそんなことは関係ない。アルテミアという名前もシーモンキーという名前も彼等には関係ない。関係ないどころか、そんな名称は人間の都合で使われているもの。「なんなんだ君たちは?」と問いかけてもガラスの向うでユラユラ泳いでいるだけ。それがいいのだ‥…。
オブザアイのアルテミアは「赤穂の塩」で三年も生き続けている。

2009年4月2日木曜日

GOODDESIGN YEAR BOOK

オブザアイが制作した「PORTRAITS」がグッドデザイン賞・中小企業庁長官特別賞を頂いた。この本は受賞作品集。今でも表紙をひらくとあの頃の思いが甦ってくる。

受賞の知らせを聞いたのは取材先のパリで。それも夕食の時間に。いやいや嬉しかった。周りはTBSのスタッフなので説明しても始まらないから、一人でニヤニヤしながらトルコ風煮込み料理を食べていた。

この「PORTRAITS」が番組になるまで紆余曲折があったが、スポンサーであるワコール宣伝部の桂氏の決断で放送されることになった。「物事はたった一人の情熱や決断で決まるものだ」。


「PORTRAITS」は約五年の長期にわたって放送され、取材させて頂いた方々とは今も良好な関係を頂戴している。残念ながら亡くなられた方々もおられるが、映像の世界で生き生きと笑っておられる。記録して遺す。このことが大事な映像の役割であり、映像の仕事をする人間の義務だと思う。テレビ局はいつになったらその事に気付くのだろう。バラエティー番組が何を遺すのだろう。

「PORTRAITS」は京都にある日本文化研究センターのサイトで今も見ることができる。

山野草。

時々顔をだす京都の喫茶店に置いてあったもの。なかなか上品だったので和歌山沖で漁師さんに引き上げられた、明時代のおちゃわんに山野草を御願いした。

花の名前は知らないけれど、ご説明頂くと「野柳」「台湾梅花唐松」「姫ウラジオ」「班入り岩タバコ」「正宗石菖」。

これは「岩雪ノ下」。日陰で水を三〜四日に少々。少しでもいいから人間には緑が必要なのだと思う。祖先は森にいたのだから(笑)。
京都市中京区堺町通六角下ル 花 未草

戦艦陸奥の破片。

瀬戸内海に沈んでいた、紛れもない戦艦陸奥の一部。

200mを超える大きな船だったらしいが、目の前にあるのは5cmの破片。
とてもいい鉄を使っていたそうです。

深夜、爆発事故であっという間に千数百人を乗せて沈没したらしい。
戦わずして亡くなった水兵さんは無念だったでしょう。
この船体の一部は神棚に置いてある。

カリンバ。

ピンポロロンと物悲しい音色のカリンバ。しかし音というか音楽はある種の消毒作用みたいなものがあるようで、ピンポロロンと鳴らすと、確実に部屋の空気が変わる。会議で煮詰まったり、気分が優れない時にはピンポロロン。政治家には必需品か(笑)。

露出計。

撮影助手になって最初に渡されたのは、露出計、色温度計、モノトーンフィルター、ゼラチンフィルター、セーム皮、巻き尺。もう数十年も昔のこと。今も残っているのはこの露出計だけ。
先日、オーバーフォールに出したら、修理不可能で戻ってきた。光を感じる部分が劣化しているという。電話をしてみたが修理できないの一点張り。絶対に言わないが、本当は修理ができるのだが、この時代、新品を買って下さいということなのだ。
こんな時、瀬戸内海の小島で時計の修理をしている松浦さんを思いだす。今日も世界中から修理の時計が届けられているはずだ。

インク消し。

子供の頃の七不思議の一つがインク消しだった。A液とB液をインクに塗ると一応は消えるのだ。ミカンのあぶり出しとインク消しは、子供達を化学の世界に誘った。
それはそうとして、このトレードマークはどうです?嫌でもガンジーに興味を持ち、ガンジーという人について調べるだろう。ちょっとスターウォーズのヨーダ卿に似ている。製造は丸十化成だが、弱っているらしい。がんばれ丸十化成、いっぱい買うぞ!
ヨーダ卿のモデルは溝口健二監督と組んでいた脚本の依田議賢氏。

灯台。

あるニュース番組でカメラレポートを担当することになった。撮影もしてレポートするというコーナー企画。でネタに選んだのが灯台。
「灯台はまるで生き物のようです‥」で始まる原稿を読んでのレポート。そのでき上がりは置いておいて、忙しい海上保安庁が快く取材に応じて頂いたので灯台には相当詳しくなった。

そんな思い出もあって通販で「入道崎灯台」を買った。この灯台は乾電池で光が点灯する。

映像の仕事は結構な数の乾電池を使う、それも単三電池を。音声部はトラブルを恐れて常に新品を使うので、中途半端使用の電池がたくさん貯まる。当然、色々なものに使い回すが、多くは使い切らず捨ててしまう。この灯台はそんな単三乾電池の最後の残り火を輝かせる、正に”灯台”なのです。

渡辺教具製作所の地球儀。

子供の頃から地図を眺めるのが好きだった。地球儀はそれを立体化したもので、会社を立ち上げて、儲かったら一番最初に買いたかったのは大きな地球儀。
そして地球儀を買えたのは3年目の初夏だった。神保町にある本屋に並んでいた一番値段の高い地球儀を買い求めた。ちょっと高くて¥23500円。
仕事で行った場所にはマーキングしてある。今はGoogleで一瞬のうちに再チェックが可能になった。カメラをスタンバイした場所まで見ることができる。

マーキングだけは確実に増えていて、特に欧州はマーキングで真っ赤か。これは単に地球儀が小さいだけの話し。しかしよく見るとハワイには一回もいっていない。もう一度、行ってみたいのは南極大陸。
この渡辺教具製作所の地球儀はソビエット連邦のままだけれども、新しい地球儀に買い替えようとは思わない。1991年に購入した日の地球でいいのだ。国の色がどれだけ変わっても、彼の地で生きてゆく人の姿は変わらないのだから。

ARRIFLEXの心臓

ARRIFLEX、アリフレックスはドイツの有名なフィルムカメラ。初めて見たときはそのデザインの素晴らしさに驚いた。精密機械ではあるが機能一点張りではなく、全体が優雅な曲線でまとめ上げられているのです。世の中で最高のカメラを上げるなら、アリフレックス、ライカMシリーズ、ニコンF。ついでに零戦と戦艦大和は一応、日本に生まれた人間として加えなければなりません‥‥。

そのアリフレックスのシリーズで撮影時に音声も一緒に採ることができるのがBLというカメラ。撮影時に録音もするので、駆動時の音は漏れないようになっている。これはそのBLの心臓部。白い矢印に沿って16mmのフィルムが走る。
ミニクーパやフィアット500に乗っている拝は、そのデザインも然ることながらエンジン音に魅了されるという。BLもその通りで、微かに伝わる駆動音は未だに忘れられない。

2009年4月1日水曜日

忠犬ネズ公

ある番組の視聴者プレゼントとして試作。不発でした。残念。
今でもご注文があればど〜ぞ。

本名は「ド忠犬ネズ公」なのだけれどう見てもネズミ。
でも「我が輩は犬である」。
二匹試作した、もう一匹の忠犬2号は和紙作家の堀木さんの家に。
ヨーヨーマやミックジャガーから和紙制作の依頼がある、
世界的アーティストの堀木さんに家まで作って頂いて、
リビングの片隅で幸せに暮らしいるとさ。